個人間融資。今回は、『交流サイトで「ファンが熱狂する世界」とは』についてお伝えします。
3回にわたり、お伝えしていきますのでよろしくお願いします。
こうした機能は、アーティストの要望に応じて同社のエンジニアが開発。新たなサービスは他のファンサイトにも展開できるため、多くのアーティストに喜ばれる。社員の半分がエンジニアで、短期間に開発できるという。
2月からはVR(仮想現実)を活用したアーティストのライブ映像の配信も開始。VR専用のゴーグルをかけると、遠隔地にいてもコンサート会場にいるかのような映像と演奏を楽しめる。
「アーティストは常に最先端の技術に挑戦したがる」。宮瀬社長は2年前にVR関連の企業に出資し、開発を始めたきっかけをこう語る。システム開発を外注するのではなく、内製化することで配信コストを10分の1程度に下げられたので、サービスを開始したという。
今ではスキヤキのファンサイトのプラットフォームには、動画配信からVRまで400~500の機能がそろう。
それでもスキヤキの社員数は3年前よりも少なくなっているという。売上高も、ファンサイトの数も3年で約3倍に増えたのに、社員の数が減るのはなぜなのか。「プラットフォームに必要な大半の機能が完成しており、新たな開発テーマは少ないからだ」と宮瀬社長は説明する。これが、売上高が増えても社員数が減るからくりだ。
誰でもアーティストになれる世界
今のスキヤキの顧客は、アーティストの所属事務所とファンで、「B to B to C」のビジネスモデルだ。だが、宮瀬社長は消費者同士をつなぐ「C to C」市場も狙う。様々な趣味を持つ一般の人がそれぞれファンサイトを持つ世界だ。
例えば、折り紙が得意な人がファンサイトを持つようなイメージだという。「人は遊びの中でこそ人間らしくいられる。だからこそ、それをお金にできるプラットフォームを提供する」(宮瀬社長)。個人の趣味でもファンがつけば、お金が集まる。それを投資すれば、創作活動はより発展する。そんな誰でもアーティストになれる世界のプラットフォーマーを目指す。
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次回にご期待ください。