『個人間融資掲示板AREA』いつもご観覧ありがとうございます。
個人融資掲示板の管理人です。
今回の記事は「コロナ禍で透析患者の不安と嘆き、「3密」空間に週3回の緊張感」です。
透析患者の不安と嘆き
新型コロナウイルス感染症では、院内感染のニュースも多く報じられている。このため、医療機関への受診をなるべく控えたり、オンライン診療で代用しようとする動きがある。しかし、やむを得ない事情で通院する人も多い。その代表的な存在が透析患者である、総じて透析室は「3密」空間が多く、不安を抱えながら生命維持のために週3回の通院を余儀なくされる状態だ。(医療ジャーナリスト 木原洋美)
患者の多くは糖尿病、高血圧、
心血管疾患を併発している
志村けんさん、岡江久美子さんの急逝により、新型コロナウイルス肺炎で重篤化しやすいとされる基礎疾患の存在がクローズアップされている。
米ルイジアナ州が3月27日に公表したデータによると、新型コロナウイルスで亡くなった人の基礎疾患で最も多いのは糖尿病の41%、以下、慢性腎臓病、肥満、心疾患、肺疾患、神経性疾患、免疫不全、慢性肝臓病と続く(3番目に、疾患ではない「肥満」が入っているのは、肥満の人に高血圧、糖尿病、脂質異常症、高脂血症等の持病が多いからではないかといわれている)。
中国のデータで最も多いのは心血管疾患で10.5%、以下、糖尿病、慢性呼吸器疾患、高血圧、がんとなっている。世界中が感染の不安におびえる昨今、基礎疾患を抱えている本人とご家族の恐怖と緊張感は健常者の比ではないだろう。
特に厳しい状況にあるのが「慢性腎臓病」、なかでも透析を受けている人たちだ。というのも彼、彼女らは感染への不安に加え、自分がウイルスの媒介者になってしまうかもしれない懸念を抱きながらも週3回、透析のために通院しなければ命を維持できないからだ。
さらに、腎臓病になる原因の第1位は糖尿病であり、腎臓病患者の多くは高血圧や心血管疾患を併発しているという事実がある。そういう意味では、基礎疾患ごとに分けて、重症化のしやすさを示すことにはあまり意味がない。
15年前から透析療法を受けている、関東地方在住の男性(50代)は言う。
「新型コロナウイルスに対する感染の恐怖は常にありますよ。なにせ週3回、4時間ずつ病院に通って、ベッドに横になっていますからね。ベッドとベッドの間は1メートルも空いていない、非常に密な空間です。同じ基礎疾患でも高血圧や糖尿病なら、オンライン診療に切り替えて、薬は郵送してもらうといった手段も取れるでしょう。しかし、我々透析患者は、とにかく病院に行かなければ生命を維持することができません。
コロナの問題が表面化してきた1月以降も、病院の体制は変わりません。換気は意識されていないし、ベッドの間隔は狭いまま、隣との間に間仕切りが設けられることもありません。狭い空間に患者を押し込めないと、病院は採算が取れないんじゃないですか。
看護師さんも怖いんじゃないですか。透析医療は濃厚接触そのものですからね。
もうどうしたらいいか分かりません。自宅でのマスク、手洗い、消毒は徹底していますけどね。病院や高齢者施設のプロでさえ、院内感染していますよね。僕らが、自分で自分を守り切れるとは思えない」
男性の不安は決して杞憂(きゆう)ではない。実際、3月以降、福井県、静岡県、兵庫県などの複数の医療機関で、透析室から感染が広がったことが報道されている。
健常者でさえ、いつ自分や家族が感染するか分からない状況下で過ごす日々に対するストレスは相当なものがあるが、危険を感じながら、治療に通うしかない患者たちの苦悩は健常者の比ではないだろう。どうしたら、この人たちを守れるのか。
腎臓病患者は自覚症状も
他覚症状も出にくい
そもそもどうして腎臓病患者は、新型コロナウイルス肺炎に感染すると重症化しやすいのだろう。実は腎臓病患者が、どの程度そうでない人に比べて重症化しやすいのかは、まだ確認されていない。ただし、以下の要因で、おそらく重症化しやすいと考えられている。
◎腎臓病になる原因の第1位が糖尿病である
◎腎臓病患者のほとんどが高血圧、心血管疾患など明らかに重症化リスクである疾患を併発していることが多い
◎腎臓病になる原因の第2位が腎炎で、その中には免疫抑制剤で治療されており、治療により免疫不全の状況にある方もいる(腎移植患者も同様)
◎腎臓病の原因の第3位が高齢者に多い腎硬化症である(腎臓病は高齢化している)
◎腎不全が進行していくと特に細胞性免疫といわれる免疫の低下が証明されている
重症化リスク要因がほぼそろっている感じがする。では腎臓病患者の場合、感染するとどのような症状が出るのか。都内の大学病院に勤務する腎臓専門医は次のように教えてくれた(※筆者注:取材後、ご本人が匿名を希望されたため、お名前を伏せています)。
「症例報告レベルでは、少し一般と違ったケース、例えば消化器症状(嘔吐、嘔気、下痢など)が先行して診断が遅れた症例などが報告されています。でも、発熱はやはり一番一般的な症状のようです。もともと透析患者さんなどは、細菌やウイルスなどの感染に対して体の反応が出にくいことがいわれており(一般の人によくみられる症状が出にくい)、自覚症状も他覚症状も出にくいといわれています。従って、腎臓病ならではの特徴はないと思います」
症状が出にくいとなると、感染を早期に発見するのも健常者以上に難しそうだ。重症化・死亡を防ぐためには、どのような症状がみられたら、指定医療機関に連絡するべきなのだろう。腎臓専門医からのアドバイスは以下の通り。
(1)発熱なども軽度の可能性があるので、感染を早期に察知するには、日ごろから毎日熱を測ることなどが重要。
(2)周囲の家族は、なんとなく元気がない、食欲が落ちている、いつもより熱が高い、咳(せき)をしている、などの症状を見逃さないよう心掛け、病院に連絡するようにしたほうがよい。
残念ながら「これぞ」といえる決め手はないようだ。
患者、医療スタッフを守るために
せめて透析室の「3密」解消を
ところで一般の人にとっては、「透析室は濃厚接触のハイリスクゾーン」と言われても、ピンと来ないかもしれない。しかし筆者が過去、透析室を取材した経験および透析患者、腎臓専門医の話を総合すると、やはりハイリスクゾーンと言わざるを得ない。
というのも、そもそも同じ患者が週3回通院しているため、もし1人でも感染者がいて、そのことに1週間気付かなければ3回×4時間(一般的な血液透析の時間)空間をともにするわけなので、それだけも濃厚接触になってしまう。
通常透析室は広めの部屋にベッド(ないし椅子)が20~50個ぐらい並んでおり、1つ1つの間は1メートル未満。
また、行う処置も、患者の腕に2本の針を刺し、血液透析を開始し、途中は何度か血圧を測ったりし、さらに終了時に針を抜針して止血するなど、接触を避けることができない。万が一血圧が下がって意識がなくなったりしたら、酸素吸入を開始するなどさらに濃厚な接触が必要となる。
まさに「3密」。医師や看護師はもとより、患者同士も濃厚接触のリスクにさらされているように思うのだが、どうだろう。特に両隣は距離的にも近いので心配だが、日本透析医会は公式サイトで、全国の透析施設に対して次のような対応を呼びかけている。
コロナウイルス感染症の疑いがあるものの一般の施設で診察および透析を行わざるを得ない場合には、標準予防策に加えて接触感染と飛沫感染予防策を徹底する必要がある。
(1)患者にはサージカルマスクを装着させる。
(2)診察および透析を行う場合には、個室隔離が望ましい。個室隔離透析が不可能な場合には、飛沫距離を十分に考慮したベッド間隔(2m以上)を確保する空間的隔離か、時間的に他の患者と接触しない対策を確保する時間的隔離を行う。
(3)診察室および透析施行に際しては十分な換気を行う。
(4)医療者が診察や透析医療を行う場合には、個人防護具(Personal Protective Equipment;PPE)を用いる。非透水性ディスポーザブルガウン、サージカルマスク、 ゴーグルまたはフェイスシールド、ディスポーザブル手袋を着用する(一部抜粋)。
徹底した感染予防の必要性を訴えているわけだが、マスクも消毒液も防護具も枯渇しつつある状況下で、果たして、このような対応ができている施設はどれくらいあるのだろう。個々の施設任せでは、到底実現できないことなのではないだろうか。
(5月1日、日本腎臓学会は「腎臓病診療における新型コロナウイルス感染症対応ガイド」を発表し、一層の注意喚起を促した。透析療法についても、患者と医療従事者に分けて「注意すべきこと」を列記している。
患者が注意すべきことに新しい情報はないが、「透析医療従事者が注意すべきこと」では、 「患者が透析施設内で発生した場合、(医療従事者が)濃厚接触者に該当すると、医療体制に大きな影響がでる」として、感染予防策から施設内で感染者が出た場合の対応まで、非常に具体的な説明がなされており、医療現場が直面している危機感の強さが伝わってきた)
◇
感染症対策を徹底しているはずの病院や高齢者施設でさえ、集団感染が報じられる昨今。慢性腎臓病の患者や家族たちがどれほど対策を徹底しても、自衛するのは困難なことのように思える。ではどうしたらいいのか。
日本透析医学会の調査によると、現在日本で透析療法を受けている患者は33万9841人(2018年)。この人たちを守るには、第一に病院の透析室の「3密」を早急に改善すること(「アベノマスク」の配布にかけるお金は、どうかこっちに回していただきたい)。第二には、社会全体が感染を拡大させないよう、「STAY HOME」を徹底させること。段階的な自粛解除が始まった現状では、徹底など無理な話になりつつあるが、今はまだそれしかない。
「 個人間融資 個人融資掲示板 個人融資 融資掲示板 即日 お金 借りたい 金欠 金融会社 消費者金融 遅延ブラック 主婦でも借りれる アルバイトでも借りれる 総量規制でも借りれる 金融ブラック 自己破産 債務整理 」